工学院大学 先進工学部 応用化学科
進路と就職

卒業生の声

日立マクセル株式会社 名取しおりさん日立マクセル株式会社 名取しおりさん
化学の基礎5科目が、活躍できる場を広げる強みに

 専門性をきちんと高めて、将来は技術系の仕事につきたいという強い思いで学んだ4 年間でした。化学系の基礎5 科目である無機化学、有機化学、生物化学、物理化学、分析化学をしっかり修得すれば、ハイテク分野から身近なくらしに役立つ分野まで、幅広い領域で力を発揮できるところが、応用化学科の魅力だと思います。また、とことん納得するまで理解したいと考える私にとって、大きな助けになったのが、学習支援センターでした。専属の講師の方にどんなことでも気軽に質問でき、疑問を解消できて心強かったです。おかげで難易度の高い実験レポートの考察内容も深まり、着実なステップアップにつながりました。学習に自信が持てると、先生ともよく話すようになり、積極性も増しました。もし、高校時代にあまり学んでこなかった科目に不安があっても、このセンターを活用すれば心配ありません。

 卒業研究は、機能性高分子研究室で、水素貯蔵用ゴムの品質改良につながる基礎研究に取り組みました。現実には測定不可能な高圧条件下で、水素原子や水素分子がどんな挙動を示すかをシミュレーション。実験ではなく、パソコンのプログラム上での解析という、新しいチャレンジができました。

養生テープの開発で実感した工学院大学のレベルの高さに感謝

 現在勤めているのは、電池や磁気テープなどを製造・販売する会社で、粘着テープを扱う部署になります。技術開発職として、入社1 年目から担当製品を任され、改良や新規開発を行っています。製品化というゴールをめざす仕事はやりがいがあり、市場に出た時の喜びは格別です。私が担当するのは内装工事などに使われる養生テープで、剥がした時に糊が残らないことが特徴。耐久性や粘着力をコントロールするために、化学はもちろん、特性を確かめる引張り検査などで物理の知識も求められます。職場で理解力や計算の速さを評価され、分析化学や物理化学の授業で演習問題を多く解いたことで着実にスキルがついていたことに気づかされました。

 会社では他にも、半導体の製造工程や薄型テレビ、携帯電話などの電子機器向けのテープなど幅広く研究開発されています。多くの経験を積んで多様なジャンルのテープを開発することが次の目標です。

理研ビタミン株式会社 石郷寿紀さん理研ビタミン株式会社 石郷寿紀さん
きっかけは、漠然とした理系や化学への興味

 応用化学科の特徴は、学ぶことのできる分野が幅広いことです。自分の目指す分野が既に決まっている人はもちろんのことですが、私のように、漠然と理系や化学に興味があるという人にも良い学科だと思います。化学の基礎にはじまり、生物や物理も学びます。それらを通して、自分の可能性に気づき、それを突き詰めることで高い専門性を得ることができます。

 大学4年次の1年間と大学院の2年間、食品化学工学研究室に所属し、製パン用小麦粉の品質劣化挙動に関する研究に取り組みました。「食品」という化学とは異なると感じていた分野においても、化学の知識や技術、考え方が必要であることを知りました。

 私は現在、食品会社の食品素材開発部に所属し、水産エキスの担当者として、自社原料や最終製品、新規技術といった幅広い開発業務を行っています。ニーズに応えるべく、原料の調査、エキスの抽出など、日々検証を繰り返しています。

 学生時代の研究と現在の仕事とは全く異なりますが、食品を扱う上では、幅広い化学の知識はもちろんのこと、微生物、酵素などの知識も必要であり、応用化学科で培ったことが活かせていると実感しています。

大学での授業や研究を通して、やりたいことを発見!

 後輩の皆さんには、日頃から様々な物事に興味をもって過ごして欲しいと思います。思いがけないところに発見があったり、目標としたいものが隠れていたりするかもしれません。また、そんな経験が工学院大学ではできると、私は思います。

 私は大学での授業や研究を通して、やりたいことを見つけることができました。仕事も勉強も興味を持つことが大切です。日頃からアンテナを張り、知識・経験を自分の力に変えてください。