定義?
A
化粧品とは、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいうのじゃ。
Q
法律で決まっているのね!
A
一般に化粧品と呼んでいるものは、薬事法上では「化粧品」と「医薬部外品」に分けられるのじゃ。
Q
化粧品ってスキンケアやメーキャップだけじゃないの?
A
使用部位や、使用目的などによって分類されており、ボディケア、ヘアケア、オーラルケア、フレグランスも化粧品の分類じゃ。
Q
オーラルケアって?
A
虫歯を防ぐ歯磨き。毎日お世話になっているじゃろう?
Q
え?歯磨きも化粧品?
A
意外かもしれないが、頭皮、毛髪を清浄にするシャンプーだって化粧品じゃ。
Q
え?化粧品は何でつくられているの?
A
食化粧品には応用化学が使われているぞ。
Q
そっかー。気づかなかった!
A
リップだって化学の知識が必要じゃ。
Q
ファッションには興味あるけど化学と関係あるなんて連想できないわ。
A
リップ化粧品には,オイル基材に必要に応じて着色剤などの粉体、保湿剤、香料、紫外線防御剤などが加えられて作られているのじゃ。オイルの粘度、色材の鮮やかさ、どれをとっても化学が貢献しているのじゃ。
Q
材料や機能の観点で化粧品を見るのも面白そうね!
A
キラキラしたパール色材は、板状のマイカ(雲母)を二酸化チタンでコートしたもので、自動車のメタリック塗装などにも使われているのじゃ。
Q
化粧品だけに使われているわけではないのね。
A
その通り!化学の知識と技術を活かし、より便利な製品を生み出すことで、みんなの生活に貢献できるのじゃ。ちなみに昔はニシンの鱗(うろこ)がパール色材として使われていたんじゃ。
使い勝手を左右する容器だってプラスチック、ガラス、金属、紙と様々な材料で作られており、中身を保護するパッケージだって化粧品を支える重要な役割を持っているのじゃ
Q
博士!もっと詳しく知りたくなってきました!私も将来、そんな製品をつくってみたいです!
A
化粧品成分の解析には赤外吸収(IR)や核磁気共鳴(NMR)、X線回折(XRD)だってつかわれるのじゃ。まさに応用化学の出番じゃよ。その前に、基礎化学をしっかりと学ぶことが重要じゃ。