原子や分子を操って
高機能な触媒を設計する
固体触媒により地球環境をまもる、選択的にほしい物質だけをつくる、エネルギー資源をつくりだすことで諸問題の解決を目指します。 そのため、触媒を調製し、反応を行い、分析し、考察することで研究をおこなっています。 分析には世界最先端の分析装置・施設であるSPring-8を利用し、原子レベルでの触媒の構造や機能を解析しています。
Si,Al,Oからなる多孔質物質であるゼオライトに、通常は溶液中で使用される金属錯体を固定化することで、環境にやさしく、再利用可能な触媒の開発をおこなっています。
液晶や医薬品の原料となる機能性分子を合成するための特異な構造をもつ固体酸性酸化物触媒の開発をおこなっています。
燃料電池自動車(FCV)のために灯油を水蒸気と反応させて水素を製造する触媒など、高機能な担持金属触媒の開発をおこなっています。
放射光は非常に明るい光です。放射光を反応している触媒に当てながら、反応している最中の触媒中の原子を観察し、触媒が働くしくみを調べています。
自動車排熱を化学的に回収するためのすぐれた性能を示す触媒の開発を試みています。それが可能になれば、自動車の熱効率の向上が期待できます。
トランス脂肪酸を生成しない油脂の分子間エステル交換反応にすぐれた性能を示す固体塩基触媒の開発を試みています。主流となっている酵素触媒よりも低コスト、高耐久性が期待できます。
固体触媒の調製と反応試験 固体触媒のキャラクタリゼーション
窒素吸着による比表面積測定装置、赤外分光分析装置、蛍光X線分析装置、熱重量分析装置